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ローランド・カーク(ROLAND KIRK)
「ブラックナス」(BLACKNUSS)
ローランド・カーク(ROLAND KIRK)の「ブラックナス」(BLACKNUSS)です。
ATLANTICのオリジナル盤になります。
主なパーソネルは、テナーサックス、フルート、マンゼロほかにローランド・カーク、ギターにコーネル・デュプリー、ビリー・
バトラー、 ピアノにリチャード・ティー、ソネリアス・スミス、ベースにビル・ソールター、ヘンリー・ピアソン、ドラムスにバー
ナード・パーディー、カリル・マルディ、ボーカルにプリンセス・パティエンス・バートン、 シシー・ヒューストン等となっていま
す。

このレコードは1972年にリリースされたもので、カークの魅力を余すところなく伝えた好盤です。演奏曲目に、マーヴィ
ン・ゲイの「What's Goin' On」などモータウンのヒット曲を配しており、正しくカークによるブラック・ミュージックの体現と言
えます。実に格好いい演奏に間違いありません。若干抑え気味なアドリブのようですが、「Take Me Girl, I'm Ready」や
「My Girl」などは全開バリバリです。
このレコードを購入したとき、レコード屋のオヤジ(外国人)が、「This is very nice record!」と叫んでいたのを思い出しま
す。

ローランド・カークといえば、一時は「グロテスク・ジャズ」などと揶揄されていたことがあり、確かに3本ほどのリード楽器を
同時に咥えて演奏するなど、目に映る光景だけを捉えた的外れな評価が一般的でした。今やそういう評価を下す人も少
なくなったとは思いますが、未だに巷で適切な評価を得ているわけでもなさそうです。

先入観なしに、例えばこの「ブラックナス」を聴いてほしいと思います。耳で聴く限りなら、何本もの楽器を同時に咥えてい
たり、ホイッスルなんぞを吹いている光景は見えませんから、トータルサウンドとしてのカークを楽しめるのではないでしょ
うか。こんなイカシてスカシた演奏をフュージョン勃興期に行っていたんですから、実はライブを見る機会がなかったことを
悔やんでいます。
チゲ鍋の如く、濃いんだけれど後味スッキリの「ブラックナス」はいかがでしょうか。

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ローランド・カーク(ROLAND KIRK)
「レフト&ライト」(LEFT & RIGHT)
ローランド・カーク(ROLAND KIRK)の「レフト&ライト」(LEFT & RIGHT)です。
ATLANTIC原盤のRHINOによる復刻盤、新品未開封です。
レコード番号はSC1518。
パーソネルは、テナーサックス、フルート、マンゼロ、ストリッチほかにローランド・カーク、 ピアノにロン・バートン、ベースに
バーノン・マーティン、ドラムスにジミー・ホップス、バス・トロンボーンにベニー・パウエル、トロンボーンにディック・グリフィ
ン、トランペットにリチャード・ウィリアムズ、バリトン・サックスにペッパー・アダムス、ハープにアリス・コルトレーン(!)、そ
の他ドラムスにロイ・ヘインズ、フレンチホルンにフランク・ウェスやジュリアス・ワトキンスなど、さらに16人編成のストリン
グスやパーカッションも付いているという、何とも巨大な編成です。

ATLANTICのカークでは「THE INFLATED TEAR」、「VOLUNTEERED SLAVERY」、「BLACKNUSS」などが有名ですが、こ
のレコードは1968年の録音で1969年にオリジナルがリリースされたもので、上記のパーソネルでお分かりのように、
オクテット以上のコンボに16人のストリングスを加えた、とんでもない大編成による演奏が収められています。

A面の大半を占める「EXPANSIONS」にはアリス・コルトレーンやペッパー・アダムスが加わった12人コンボで、興味をそ
そるところです。B面はフランク・ウェスや名手ロイ・ヘインズ等によるオクテットにストリングスを加えたグループです。

シュリンクで包まれた未開封品でして、実は残念ながら私はこのレコードが記憶にありません。つまりは聴いた覚えがな
いということで、甚だ無責任なご紹介で申し訳ありません。

しかし聴かずとも、この編成を基に考えるに、カークの諸作の中でも異色作であることには異論はないでしょう。タイトルの
「レフト&ライト」はおそらくは「右脳」と「左脳」を意味していると思います。作曲、アレンジ、指揮、プレイを通じて「右脳」と
「左脳」に重厚に作用しているのではないかと勝手に解釈しています。

未だにどこか変態扱いされている節がないでもないカークですが、諸作を聴き進めているうちに感じることは、実は彼もメ
イン・ストリーマーの一人ではなかったかというレトリックです。

このアルバムはカークにとって一つの極端だったかもしれませんが、ポスト・コルトレーンの在り方を彼独自のやり方で現
出してみせたような気がします。アリスの参加が何となくそんな気にさせます。

いずれにせよ、ちょいと変わった編成でのカークがどんな演奏になっているか、これを聴いておいて損はないのかもしれま
せん。ホントは自分でコレクションしたかった1枚なのでした…。

今回はRHINOによる復刻盤ですが、良心的なリリースを心掛けているRHINOですから、品質に問題はないと思われま
す。

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ローランド・カーク(ROLAND KIRK)
「溢れ出る涙」(THE INFLATED TEAR)
ローランド・カーク(ROLAND KIRK)の「溢れ出る涙」(THE INFLATED TEAR)で
す。
ATLANTIC原盤のRHINOによる復刻盤、新品未開封です。
レコード番号はSC1502。
パーソネルは、テナーサックス、フルート、マンゼロほかにローランド・カーク、 ピアノにロン・バートン、ベースにスティー
ブ・ノボセル、ドラムスにジミー・ホップスとなっています。

このレコードは1967年11月に録音され、1968年にオリジナルがリリースされたもので、これをもってカークの最高傑作
とする人も多いようです。

カークは、一時の「グロテスク・ジャズ」とかいう揶揄を含んだ呼称から漸く離れつつあるような印象もありますが、未だに
看過されている存在と言うか、変態扱いされている場面にも出くわします。

数本のリード楽器を同時に咥えて演奏していましたから、見た目からゲテモノ扱いされるのも止むを得ない面を携えてい
ました。

そういった点からも、純粋ジャズファンからは些か敬遠され、70年代近辺ではロックやポップスのファンから支持されてい
たようにも記憶します。

このアルバムはメンバー構成からも案外にジャズ的なアプローチがストレートに出たもので、これをしてカークの最高傑作
と位置付ける人が多いのかもしれません。

とにかく妙な先入観なしに聴かれることをお薦めします。ジャズ的だとかブルース的だとか変にカテゴライズせずに素直に
接するのが一番でしょう。

今回はRHINOによる復刻盤ですが、良心的なリリースを心掛けているRHINOですから、品質に問題はないと思われま
す。

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ローランド・ハナ(ROLAND HANNA)、ジョージ・ムラーツ(GEORGE
MRAZ)
「ロマネスク」(ROMANESQUE)
ローランド・ハナ(ROLAND HANNA)、ジョージ・ムラーツ(GEORGE MRAZ)の
「ロマネスク」(ROMANESQUE)です。
TRIO原盤のBLACK・HAWKでのオリジナル盤です。
パーソネルはピアノにローランド・ハナ、ベースにジョージ・ムラーツのデュエット作品です。

このレコードは、1982年の来日中に東京で録音されたもので、リリース元はトリオ・レコードということですが、その後も
日本では発売元が変遷し、時期的にもLPによるまともなリリースがなかったようにも思えます。2002年にピーエスシー
からCDがリリースされました。

そこで、アメリカBLACK・HAWKによるリリースLPです。

内容は、曲の素材を全てクラシックに求めていますので、曲名は原曲そのままの表記となり、例えばドヴォルザークの「フ
モレスケ(ユーモレスク)」、シューベルトの「セレナーデ」、チャイコフスキーの「白鳥の湖(スワン・レイク)」などとなりま
す。その他、ドビュッシー、レハールらの曲を採り上げています。

クラシックとジャズの融合というサード・ストリーム的なアプローチではなく、主題をクラシックに求めた品位の高いジャズ・
アルバムかと思います。

ローランド・ハナはもう亡くなってしまいましたが、ジョージ・ムラーツとのデュエット作品は中々に快調で、私は30年ほど
前に来日したローランド・ハナをライブで聴いたことがあります。そのときもムラーツとのデュエットを披露しており、息の合
ったところを見せていたものです。

ちょいとレアなデュエット・アルバムを新品LPでいかがでしょうか?

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