のとnoノート - JAZZ(ジャズ)レコード評 -
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セシル・ペイン(CECIL PAYNE)
「パフォーミング・チャーリー・パーカー・ミュージック」(PERFORMING
CHARLIE PARKER MUSIC)
セシル・ペイン(CECIL PAYNE)の「パフォーミング・チャーリー・パーカー・ミュ
ージック」(PERFORMING CHARLIE PARKER MUSIC) です。
CHARLIE PARKER RECORDのオリジナル盤、モノラル仕様になりま
す。
レコード番号は、PLP−801。
このレコードは1961年の3月に録音されたもので、チャーリー・パーカーの未亡人の一人に当たる、ドリス・パーカーが作
ったレーベルからのリリースです。その辺の経緯はよく分かりませんが、パーカーの知名度を利用したメジャーの戦略が
あったのかもしれません。したがってMGMのクレジットがありますね。

パーソネルは、バリトン・サックスにセシル・ペイン、トランペットにクラーク・テリー、ピアノにデューク・ジョーダン、ベースに
ロン・カーター、ドラムスにチャーリー・パーシップというメンバーです。ロン・カーターの参加が興味深いんですが、マイル
ス・バンドに入る直前はこの辺によく出没しています。これとほとんど同じメンバーでもう1枚くらい同じレーベルで録音さ
れたアルバムもありますが、名前は忘れました。

収録曲は、A面に「Cool Blues」、「Shawnuff」、「Relaxin' At Camarillo」、「Bongo Bop」の4曲、B面に「The Hymn」、
「Communion」、「Bongo Beep」の3曲、計7曲です。B面の「Communion」だけセシル・ペインのオリジナルで、後は全て
パーカーのオリジナルです。

さてセシル・ペインですが、ジャズ界でセシルと言えばどうもセシル・テイラーの方が有名なようで、難楽器のバリトン奏者
としてはマリガンは別格としても、アダムスやチャロフ等に決して引けを取るものではないのですが、知らない人の方が多
そうな不遇を託ったような存在ですね。ジャズをよく知らない人にとっては通販のセシルと間違うかもしれません(あれは、
セシールでしたっけ?)。

セシル・ペインは1940年代から舞台に出ていたようで、ガレスピーのオーケストラやランディ・ウェストンとの共演も有名
だそうです。おそらくは最も難しい楽器の一つであろうバリトン・サックスの達人には間違いありません。覚えておいて損
はないプレイヤーの一人でしょう。

共演者も凄いのが揃ってます。クラーク・テリーはチャーリー・バーネットを始めとして、カウント・ベイシー、デューク・エリン
トン等と行動をともにし、このアルバムの録音当時はクインシー・ジョーンズのバンドを辞した直後だったという大物トラン
ペッターの一人です。マイルスやクインシーの師としても有名で、音色もテクニックも単純に比較すればマイルスより上位
なんでしょう。バンド歴から見るとスィングないしは中間派みたいですが、実はモダニストで、こういった演奏にも普通に適
合する凄い人なのです。

ピアノのデューク・ジョーダンは、ご存知「危険な関係のブルース」の作曲者としても有名なんですが、不遇を絵に画いた
ような経歴です。1962年に同じくCHARLIE PARKER レーベルから「危険な関係」を出した後にリタイアしてしまい、
タクシーの運転手をしていたそうな。このアルバムは、ジョーダンにとって「フライト・トゥ・ジョーダン」と「危険な関係」の間
くらいに位置する、好調だった頃の録音です。この後10年くらい行方不明になり、MUSEやSTEEPLE CHASEからカ
ムバックするのは1970年代になってからでした。

ロン・カーターは説明の必要もない有名なベーシストですので紹介は省きます。

チャーリー・パーシップは、適応力に優れたドラマーで、ロイ・ヘインズとまでは至らないにしても、小気味のよいドラミング
は好感が持てます。中々の切れ味を聴いてみてください。

ほとんどパーカーの曲を演奏していまして、音色からも唸っているようなペインのバリトンと気持ちよく揺れている(スィング
ですな)テリーのトランペットの対比がバッチリで、調子たるやワンダフルの一語でしょう。イチゴはトヨノカが有名ですね。

ジャケットの、タイポグラフのみのデザインもピンクのバックに映えて秀逸ですし、何せ演奏に文句がつきません。正にパ
フォーマンスでありました。曲紹介までに至らずに失礼いたしました。

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